えすえすゲー速報

アニメ ゲーム ラノベ等のSS及び雑談をまとめています。

ポケモン

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part3 中編

206: ◆tdNJrUZxQg 2023/01/20(金) 12:17:05.96 ID:WJiIP5Z70

■ChapterΔ010 『ランジュ』 【SIDE Shioriko】





栞子「──ランジュ……やっと、見つけましたよ」


ランジュは、やはりここにいました。

ランジュの向こうには──薄ぼんやりとした雲の影の中で輝く満月が見えた。


栞子「……月の綺麗な場所があると……言っていましたね。いつか、一緒に見に行きたいと……」

ランジュ「…………」

栞子「確かに、綺麗な満月ですね……夜空以外に何もなくて……とても綺麗に月が見えます」


煌々と光る、星たちと月に見守られたここは──天体観測でも有名な地、流星山。


ランジュ「なんの……用かしら……」

栞子「ランジュに、話を聞きに来ました」

ランジュ「話って……ランジュ、もうレックウザのことは諦めたわ……。……宝珠も、栞子が持ってるんでしょ……?」

栞子「そうではありません。……どうして、ランジュが龍神様を従えようとしていたのか……その理由を、聞きに来たんです」

ランジュ「…………」

栞子「教えてくれませんか……?」

ランジュ「嫌よ……。……だって、栞子……きっと、怒るもの」

栞子「ランジュ……」


ランジュはやはり答えてくれない。

そんな私の後ろから──


ミア「ならせめて、なんで諦めたのかを説明してくれないか? ボクはまだ納得してないぞ」

ランジュ「ミア……」

歩夢「ランジュちゃん……お話……出来ないかな……?」

かすみ「あんな風にいなくなられると後味も悪いですし……」

ランジュ「貴方たちまで……」

ミア「ランジュが言ったんだ。ボクのポケモンを使って、最強を証明するって。勝手に決めて、勝手にいなくなるなよ」

ランジュ「…………」

侑「ランジュちゃん……訳を話してもらえないかな……?」

栞子「ランジュ……お願いします。怒ったりしないので……教えてください」

ランジュ「…………」


ランジュは押し黙っていたけれど──


ランジュ「……月が……見られないから……」


ぽつりぽつりと、話し始めた。

【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part3 中編 完結】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part3 前編

108: ◆tdNJrUZxQg 2023/01/16(月) 17:35:09.00 ID:xLULnzaZ0

■ChapterΔ006 『雪山の争闘』 【SIDE Yu】





かすみ「ねーしお子~……まだ飛ぶの~……?」

栞子「はい……反応はずっと、北西方面なので……」


──フソウで一晩を過ごした私たちは、今は北西に向かって飛行中。

そろそろカーテンクリフ上空に差し掛かろうという頃合だ。


歩夢「この方向だと……」

侑「グレイブマウンテンかな……」
 「ブイ」

栞子「恐らくは……」

しずく「となると……一度ヒナギクで降りる感じでしょうか」

せつ菜「そうですね。補給無しで山に入るのは危ないでしょうし」

侑「それじゃ、一旦ヒナギクを目指そう」


私たちはヒナギクへと進路を定める。


栞子「……ヒナギクシティ……」

歩夢「? 栞子ちゃん……?」

栞子「いえ……なんでもありません」

歩夢「そう……?」





    🎹    🎹    🎹





──ヒナギクシティへ到着し、降り立った途端、


かすみ「へっくちっ!!」


かすみちゃんが可愛くくしゃみをする。


しずく「かすみさん、大丈夫……!?」

かすみ「う、うん……。……でも、寒すぎますぅ……」


確かにかすみちゃんの言うとおり、ヒナギクシティは凍えるほど寒かった。

今も雪がパラついているし……。


かすみ「前来たときはこんなに寒くなかったのにぃ……」

しずく「前って言っても、もう半年前だからね……」

リナ『あの時期だと、だいたい初夏くらいだったからね。そろそろ冬になるから、さすがに寒くて当然』 || ╹ᇫ╹ ||


全員耐寒用のコートを羽織ってはいるものの……それでも、寒いものは寒い。


せつ菜「一度装備を整えた方がいいかもしれませんね」

歩夢「うん……グレイブマウンテンに入るなら尚更だよね。栞子ちゃん、反応ってやっぱりグレイブマウンテンの方からなのかな?」

【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part3 中編】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2 その8

2: ◆tdNJrUZxQg 2023/01/11(水) 14:10:51.27 ID:mgX0GYuD0

■ChapterΔ001 『伝説のポケモン』 【SIDE Yu】





──ウルトラスペースでの戦いから、早くも半年が経とうとしていた。

私と歩夢は、


侑「ふぁぁ……」

歩夢「侑ちゃん、眠そうだね? また、遅くまでバトル大会のビデオ見てたんでしょ?」

侑「ちょっとだけ……」
 「ブイ…」

リナ『昨日は4時まで見てた。すごい夜更かし』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||

侑「……り、リナちゃん……!」

歩夢「もう……侑ちゃんったら……」


ゆったりとした日々を過ごしていた。

今日も歩夢から、ベランダ越しに寝不足を指摘されている。


侑「あはは……何もないと思うと……つい……」

歩夢「前の旅が終わってから、ちょっとだらけ過ぎだよ?」

リナ『また旅に出る?』 || ╹ᇫ╹ ||

侑「うーん……って言ってもなぁ……」


私たちはあの戦いの後も、何度か旅をしているけど……ここ1ヶ月くらいはセキレイシティでのんびりしている。


侑「オトノキ地方の、どこを見て回ろうか……」

リナ『確かに、この半年で割と行きつくしたかもしれない……』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||

歩夢「結構な頻度でいろんなところ行ってたもんね……」

侑「うん……」


もちろん、旅に出たら出たで楽しいし、毎回新しい発見もあるけど……初めて旅に出たときに比べれば、目新しさというものはやはり減っている。


侑「なんかすっごくときめいちゃうような何か……ないかなぁ……」


なんて、ぼやいていたその時だった。


 「──なら、良いお話がありますよ!」

侑「え?」


空から声が降ってきて、上を見上げると──エアームドの背に乗って降りてくる少女の姿。


侑・歩夢「「せつ菜ちゃん!?」」

せつ菜「お久しぶりです! 侑さん! 歩夢さん! リナさん!」

リナ『せつ菜さん、久しぶり!』 || > ◡ < ||

 「ブイ♪」「シャボ」

せつ菜「イーブイとサスケさんもお久しぶりです♪」


せつ菜ちゃんはニッコリ笑いながら、私たちの前に止まる。

【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part3 前編】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2 その7

661: ◆tdNJrUZxQg 2023/01/08(日) 12:28:01.72 ID:5MWtUFJH0

■Chapter072 『ツナガル物語』 【SIDE Rina】





璃奈「──え、えっと……い、以上の観測結果から……この世界とは別のところに、高次元空間が存在してて……えっと……ポケモンの発生させるエネルギーによって、空間を歪曲させて……じ、実際にアクセス出来る可能性……」


──私は、スクリーンに映し出された研究発表のスライドと共に、自分の考えている理論を、手元のメモを見ながらたどたどしく読み上げる。

でも……そんな私──テンノウジ・璃奈の研究発表を聞いている人はほとんどいない。

先ほどまで、たくさん人がいたはずなのに……最後の順番である私のときには、室内に残っているのは2~3人しかいなかった。

……いや、順番を最後に回した時点で……最初から誰も、私の話なんて聞く気がなかったんだと思う。

きっと、私が──研究所の創設者の娘だから……お情けで発表の場を作ってくれただけなんだと思う……。


璃奈「……い、以上で……は、発表……終わり……ます……」


私が発表を終えると、残って聞いていた数人の人たちも、部屋を退出していく。

私も足早に、この場を後にしようとした、そのとき──

──パチパチパチと、拍手が聞こえてきた。


璃奈「……?」


チラりと目をやると──金色の髪をした女の子がパチパチと拍手をしていた。

これが──私と愛さんの出会いだった。





    📶    📶    📶





発表を終え、早く自分の研究室に戻ろうと、せかせかと通路を歩く。

道中、研究員の姿を何人か見かけたけど……みんな私の姿を見ると、目を逸らしてこそこそと離れていく。

そんな日常にも、もうとっくの昔に慣れてしまった。

でも、そんな中──


 「──ねぇ~! 君~! 待って待って~!」

璃奈「……?」


後ろから、大きな声で私を呼び止める人がいた。


愛「もう~……さっさと退出しちゃうからびっくりしたよ~!」


それは、さっきの金髪の女の子だった。


璃奈「えっと……」

愛「さっきの研究発表、すっごく面白かったよ!」

璃奈「ありがとう……ございます……」


お礼を言いながら、私は彼女を観察する。……歳は……十代前半かな。……でも、私よりは少し年上かも。

若い研究者はたくさんいるけど……その中でも一際若い気がする。

それに女性はちょっと珍しい……。

【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2 その8】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2 その6

579: ◆tdNJrUZxQg 2023/01/04(水) 13:05:50.39 ID:2N444K9g0

■Chapter068 『決戦! DiverDiva・果林!』 【SIDE Ayumu】





果林「──キュウコン!! “かえんほうしゃ”!!」
 「コーーーンッ!!!!!」


またしても、崖の上からこちらに向かって火炎が降ってくる。


歩夢「エースバーン! “かえんボール”!!」
 「──バーースッ!!!」


ボールから出したエースバーンが真上に向かって、火の玉を蹴り出し、キュウコンの炎と相殺させる中、


侑「フィオネ! “みずあそび”!」
 「フィオ~♪」


フィオネが周囲に大量の水をばら撒き、私たちを包囲していた“ほのおのうず”を消火する。


侑「歩夢!」

歩夢「うん!」


侑ちゃんが私の手を取り、走り出す。


果林「待ちなさい……!! “かなしばり”!!」
 「コーーンッ!!!」


果林さんは逃げ出す私たちの動きを止めようと、“かなしばり”を放ってくるけど、


侑「ニャスパー!! “マジックコート”!!」
 「──ニャーーッ!!!」

果林「ぐっ……!?」
 「コーーンッ…!!?」


侑ちゃんとニャスパーがそれを反射して、逆に果林さんたちの動きを止める。


リナ『侑さんナイス判断!』 || > ◡ < ||

侑「今のうちに一旦距離を取ろう……!」

歩夢「うん!」


侑ちゃんに手を引かれながら、必死に足を動かしていると──


果林「ぐ……っ……ファイ、アロー……!! “ブレイブバード”……!!」

 「キィーーーーッ!!!!!!」


上空からファイアローが猛スピードで急襲してくる。


歩夢「ウツロイド! “パワージェム”!!」
 「──ジェルルップ…」

 「キ、キィーーーッ!!!」


そのファイアローをウツロイドが相性的にかなり有効な、いわタイプの技で牽制する。

ファイアローは目にも止まらぬスピードで身を翻しながら、“パワージェム”を回避するけど、なかなか近寄れず空中を旋回し始める。


侑「そういえば、歩夢……そのポケモン……ウルトラビーストだよね……?」

【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2 その7】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2 その5

458: ◆tdNJrUZxQg 2022/12/31(土) 12:11:42.96 ID:8UVAxvmj0

■Chapter064 『かすみとしずく』 【SIDE Kasumi】





──────
────
──


かすみ「はー……はー……」

果南「結局完走に2日掛かったね。……まあ、途中で睡眠も取ってるし……初回としては上出来かな」

かすみ「そ、そりゃどーもです……」

果南「それじゃ、今日は宿で休みな。明日は早朝に出るから」

かすみ「わかりました……」

果南「お、素直だね。てっきり、もう行きませんとか言うと思ったのに」

かすみ「だって……かすみんにとって……この修行は必要なんですよね……?」

果南「そうだね」

かすみ「なら、やってやりますよ……」

果南「そっかそっか♪ やっぱり、私が見込んだだけのことはあるよ♪」


そう言いながら果南先輩は、かすみんの頭を撫でます。


かすみ「やーめーてー……髪崩れちゃいますぅ~……」

果南「あはは♪ あれだけ、ひぃひぃ言いながら走ってたのに、髪型に気を遣うのすごいね」

かすみ「髪のセットは乙女の命なんですぅ!!」


ぷりぷり怒りながら、果南先輩の手を振り払う。


果南「あはは♪ かすみちゃんって、ちょうどいいサイズ感だから撫でたくなるんだよね」

かすみ「むー……確かにかすみんは超絶可愛いから、ナデナデしたくなるのはわかりますけどぉ……」


それにしても果南先輩って、飄々としていて何考えているのか、よくわかんないんですよねぇ……。

彼方先輩よりも謎かもしれません……。


かすみ「あのー……果南先輩」

果南「ん?」

かすみ「どうして、かすみんの面倒見てくれるんですか……? かすみんが可愛いから?」

果南「あはは♪ 確かにかすみちゃんは可愛いけど、それが一番の理由ではないよ」

かすみ「じゃあ、どうして?」


かすみんにはずっと疑問でした。どうして果南先輩みたいな人が、わざわざかすみんに稽古を付けてくれるのか……。

いや、あの、正直内容が死ぬほどキツイのはどうにかして欲しいんですけど……。


果南「そうだなぁ……強いて言うなら──かすみちゃんの中に可能性を見たから……かな」

かすみ「可能性……? いや、確かにかすみん可能性の塊だと自負してますけどぉ……」

果南「あはは♪ そういうとこそういうとこ♪」

かすみ「……?」

果南「ポケモンバトルで……いや、人が生きていく上で一番大切なことってなんだと思う?」

かすみ「え?」

【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2 その6】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2 その4

352: ◆tdNJrUZxQg 2022/12/27(火) 11:44:37.07 ID:0yMsBTVK0

海未「果南、曜、善子、侑。お疲れ様です」

善子「だーかーらぁー……!」

海未「セキレイの中央街で会議室を借りています。とりあえず、そちらへお願いします。ルビィと理亞もそちらで待っているので」

善子「聞きなさいよ!」

曜「はいはい、善子ちゃん行くよ~」

侑「あはは……」


私たちは一旦、落ち着いて話が出来る場所へ移動します。





    🎹    🎹    🎹





海未「──さて……まずは皆さん、お疲れ様です。どちらの作戦も滞りなく進んだようで何よりです」


海未さんが全員を見回す。


海未「とりあえず、次の動きですが……」

果南「リナちゃんとマナフィをピンクダイヤモンドの場所に連れていく。だよね」

海未「はい。それが最優先になりますね。……なので、理亞。聖良の件については……」

理亞「そっちが終わってからで大丈夫。……ねえさまは、ちゃんとここにいるから」


そう言いながら、理亞さんはピンク色をした宝石を抱きしめていた。


海未「そう言っていただけると助かります。では、早速向かって欲しい……と言いたいところですが、マナフィ班は帰ってきたばかりで疲れているでしょうから、今日は休んでください」


海未さんの言葉で正直ホッとする。

リナちゃんのことは急いだ方がいいけど……さすがにくたくただし、ベッドで休みたい気持ちだった。


海未「侑もかすみも今日は一度、家に帰るといいでしょう」

善子「こっちに残る人は、私の研究所に泊まるといいわ。部屋は余ってるし」

鞠莉「ええ、そうさせてもらうわ」

ルビィ「ルビィと理亞ちゃんは……一旦自分の町に帰るつもりです。お姉ちゃんも心配してるだろうし……」

理亞「いつまでも自分の管轄を希さんに任せておくわけにいかないしね……」

曜「私も一旦セキレイの警固に戻ります。ことりさんはただでさえカバー範囲が広いんだから、私もサポートしないと……」

海未「わかりました。では四天王たちには私の方から連絡を入れておきます。では、明日の作戦は果南、鞠莉、善子、彼方、侑、かすみの6人でお願いします。……そういえば、マナフィはともかく、ギラティナは言うことを聞いてくれそうですか?」

鞠莉「それなんだけど……さっき、確認のためにギラティナをボールから出したら、姿が変わっていたの」

海未「姿が……ですか……?」

鞠莉「たぶん、やぶれた世界と違って、こっちの世界にいる間は、元の姿が維持できないんだと思うわ。そのときに、ギラティナからこれが落ちてきたんだけど──」


そう言いながら、鞠莉さんが大きな金属の塊のようなものを取り出す。

【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2 その5】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2 その3

351: ◆tdNJrUZxQg 2022/12/27(火) 11:41:55.99 ID:0yMsBTVK0

■Chapter060 『リナと璃奈』 【SIDE Yu】





──無事航海を終えてウラノホシのたどり着いた私たちは、行きと同様、そこから“そらをとぶ”でセキレイへと移動。

私たちが飛び立って行ったツシマ研究の前に戻ってくると──


かすみ「──侑せんぱぁぁぁぁいっ!!」

侑「わぁ!?」
「ブイ!!?」


かすみちゃんが抱き着いてきて、尻餅をつく。


かすみ「遅いから心配してましたぁ……おかえりなさいです……」

侑「ふふ……ただいま、かすみちゃん」
 「ブイ♪」

リナ『ただいま♪』 || > ◡ < ||

かすみ「はい♪ リナ子とイーブイもおかえり♪」


子犬みたいに嬉しそうに笑うかすみちゃんの頭を撫でていると、


彼方「おかえり~、侑ちゃん♪」


彼方さんも近付いてきて、私たちにいつものニコニコ笑顔を向けてくれる。


侑「はい! ただいまです!」

果南「ふふ、熱い歓迎だね♪」

鞠莉「果南、善子、曜も。お疲れ様」

善子「だーかーらー……!! 何度言えばわかるのよ!! ヨハネって言いなさいよ!!」

曜「あはは……」

鞠莉「それで……どうだった?」


鞠莉博士が果南さんにそう訊ねると、


果南「もちろん、完遂してきたよ。侑ちゃんの活躍でね♪」


そう言いながら、果南さんが親指で後ろを指差すと──


 「ウォーーーッ!!!!」


ウォーグルの足に括りつけた紐の先に、タライくらいのサイズの水槽があり、その中に、


 「フィー♪」


マナフィがいた。


果南「そっちは?」

かすみ「ギラティナ捕まえてきちゃいましたよ! こっちもミッションコンプリートです!」

海未「──両作戦、共に成功ということですね」


そう言いながら、海未さんが研究所の方から歩いてくる。

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2 その2

231: ◆tdNJrUZxQg 2022/12/23(金) 12:41:51.63 ID:gk2TE+8k0

■Chapter056 『決戦! ヒナギクジム!』 【SIDE Yu】





──かすみちゃんをクロユリシティに送り届け……私は、ヒナギクシティに向かって飛行している真っ最中。


リナ『侑さん』 || ╹ᇫ╹ ||

侑「ん?」
 「ブィ」


腕に装着したリナちゃんが、話しかけてくる。


リナ『また、ドラメシヤが近くに来てるよ』 || ╹ᇫ╹ ||


言われて、周囲に視線を彷徨わせると、


 「メシヤ~」


確かに、ドラメシヤが近くを飛んでいた。

私は空のモンスターボールを取り出し──ドラメシヤに向かって投げる。


 「メシヤ──」


ドラメシヤはほぼ無抵抗でボールに吸い込まれて、難なく捕獲される。

私は、ウォーグルに指示を出して、ボールをキャッチし──再びヒナギクに向かう飛行経路に戻る。


リナ『これで、5匹目だね』 || ╹ᇫ╹ ||

侑「うん……やっぱりドラパルトに引き寄せられてきてるのかな」
 「イブィ…?」

リナ『そうだと思う。でも、ドラパルトが力を発揮するなら、ドラメシヤの力は必要』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||


──実は、ドロンチがドラパルトに進化してからというもの、定期的にドラメシヤが私の近くに寄ってくるようになっていた。


侑「ドラメシヤはドラパルトに発射してもらうのが好きみたいだもんね」

リナ『心待ちにしてるらしいね。不思議な生態』 || ╹ᇫ╹ ||


リナちゃんはそう言いながら、ドラパルトの図鑑データを表示する。


リナ『ドラパルト ステルスポケモン 高さ:3.0m 重さ:50.0kg
   ツノの 穴に ドラメシヤを 入れて 暮らす。 戦いになると
   マッハの スピードで ドラメシヤを 飛ばす。 ツノに 入った
   ドラメシヤは 飛ばされるのを 心待ちに しているらしい。』


──ドラパルトというポケモンは頭のツノに穴が空いている。

図鑑の説明どおり、その穴にドラメシヤたちを住まわせていて、戦いになるとその穴からマッハのスピードでドラメシヤを飛ばす“ドラゴンアロー”という技が使える。

……理由はよくわからないけど、ドラメシヤたちは飛ばされるのが大好きらしく、こうして寄って来ているということらしい。


リナ『ドラパルト自体、数が少ないから、たくさん引き寄せられてきちゃうのかもね』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||

侑「まあ、バトルで使うことになるだろうから、助かるけどね」

【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2 その3】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2 その1

119: ◆tdNJrUZxQg 2022/12/20(火) 12:28:58.06 ID:B+X5AS2s0

■Chapter053 『決戦! ローズジム!』 【SIDE Yu】





──ホテルを出ると、外はこれでもかというくらいの快晴だった。


リナ『いいお天気!』 || > ◡ < ||

かすみ「ジム戦日和ですね!」

侑「…………」
 「ブィィ…?」

果南「侑ちゃん、緊張してる?」


口数の少ない私を見て、果南さんが声を掛けてくる。


侑「は、はい……」

果南「確かに真姫さんは強いからね。……でも、自分と自分のポケモンを信じて戦えばきっと大丈夫だよ」

彼方「そうそう! コメコで会ったときからは考えられないくらい、侑ちゃんも侑ちゃんのポケモンたちも逞しくなってるよ! 自信持って!」

侑「果南さん……彼方さん……」

かすみ「彼方先輩! かすみんは!? かすみんはどうですか!?」

彼方「ふふ♪ もちろん、かすみちゃんたちも逞しくなってるよ~♪」

かすみ「えへへ~……そんなことありますよ~♪」


そうだ……私たちは旅の中で強くなってきたんだ……。

そして、もっともっと強くなるためにも……今日、絶対に真姫さんに勝たないといけない。

不安になっている場合じゃないんだ……!


侑「ありがとうございます! ……勝ってきます!」

果南「うんうん、その意気だ♪」

彼方「勝利祝いのおいしいご飯を作って待ってるから、頑張ってね♪」

かすみ「おいしいご飯……!」

彼方「もちろん、勝利祝いだから、負けちゃったときは果南ちゃんと二人で食べちゃうからね~?」

かすみ「ぜ、絶対に勝たないと……!」

侑「あはは……」


食べ物に釣られるかすみちゃんには、ちょっと笑っちゃうけど……でも、


侑「かすみちゃん」

かすみ「なんですか、侑先輩!」

侑「絶対に勝つよ……! 私たち二人で!」

かすみ「はい! もちろんです!」


想いは一緒だ。

私たちはジム戦のために──真姫さんから指定のあった場所へと向かいます。




【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2 その2】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 その8

2: ◆tdNJrUZxQg 2022/12/16(金) 02:43:12.12 ID:eLOLjL7n0

■Chapter049 『雪山にて』 【SIDE Shizuku】





──事が起こったのは、かすみさんがヒナギクジム戦を終えた次の日のことだ。


かすみ「よーーっし!! それじゃ、グレイブマウンテン目指して、レッツゴ~!!」
 「ガゥガゥ♪」

しずく「その前に……ちょっと、じっとしてて」

かすみ「へ? なになに?」

しずく「これから行く場所は山だから……山は絶対に甘く見ちゃいけない場所」

かすみ「う、うん……」

しずく「だから──お守り」


私は、そう言ってかすみさんの髪の左側に──髪飾りを付けてあげる。


かすみ「これって……」


2つの三日月と星があしらわれた髪飾り。


しずく「これ、御守り。星や三日月は厄除けや幸運を呼び込む象徴として、グレイブマウンテンに登山する人が好んで身に着けるんだって♪」

かすみ「もしかして、買ってくれたの……?」

しずく「うん♪ 昨日、町を巡ってるときに見つけて……かすみさんに似合うかなって」

かすみ「……えへへ、嬉しい♪ ありがと、しず子♪ これがあれば、絶対遭難しないね!」
 「ガゥガゥ♪」

しずく「ふふ、そうだね♪」


──登山にかこつけてプレゼントしたけど……歩夢さんが侑先輩から贈ってもらった髪飾りを見て、私も何かかすみさんに贈りたいと思ったというのが本音だ。

かすみさんには、感謝してもしきれないことがたくさんある。

だから、万が一何かがあったとしても、この月と星が、かすみさんを守ってくれればという願いを込めて……。


しずく「それじゃ、行こっか♪」

かすみ「うん! 今度こそレッツゴ~!!」
 「ガゥ♪」





    💧    💧    💧





グレイブマウンテン登山を始めて、数時間。


かすみ「ふぅ……もう結構登ってきた?」
 「ガゥ!!」

しずく「そうだね……一旦休憩しようか」

かすみ「うん」


雪の上に座ると濡れてしまうので、シートだけ敷いてから、二人で腰を下ろす。


かすみ「それにしても、思ったよりは登りやすいね。かすみん、もっとキツイの想像してたから、ちょっと拍子抜け~……」

しずく「ヒナギクが面してる南側は、登山道があるからね。でも、北側から登るのはかなり過酷らしいよ」

【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 Part2 その1】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/24(金) 20:17:38.08 ID:VNij22sE0
エリート♀「はいお金……」

レッド「……」

エリート♀「な、なに……?」

レッド「……」

ピカチュウ「ピッカァ」コバンチラッ

エリート♀「えっ」

レッド「……」

エリート♀「で、でも私もうお金……」

レッド「……」

エリート♀「……」

レッド「……」

エリート♀「……」

レッド「……」

エリート♀「わ、分かったわよぉ」

レッド「!」

【エリートトレーナー♀「……降参よ…」  レッド「…」】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/19(日) 01:33:44.49 ID:ywBb4/eP0
サトシママ「旅に出て女の子の友達いっぱい作ったんでしょう?」

サトシ「うるせーんだよ!彼女なんか別に要らないんだよ!」

サトシ「ちっ……どうせ女なんてなあ……」


カスミ『何すんのよ!』ボコッ

ハルカ『えっ……あり得ないかも……』

ヒカリ『えっと……友達以上はちょっと』

アイリス『ほんと子供ね~』


サトシ「ろくな奴がいねえ」

サトシママ「サトシ……」

【サトシママ「まだ彼女出来ないの?」サトシ「うぜーな!」】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2014/01/18(土) 09:18:57.08 ID:eFdF24Gc0
サトシ「どうしたんだセレナ?」

セレナ「せれせれ!せれーな!」

ユリーカ「セレナは頭ナデナデすると喜ぶんだよ!やってみて!」

サトシ「何言ってんだよユリーカ
いったいどうしたっていうんだ」

ユリーカ「いいからほら!」グイッ

サトシ「いや……」ナデナデ

セレナ「なー!」

ユリーカ「セレナ気持ち良さそう!」

サトシ「お、おう」

【セレナ「せれせれ!」スリスリ サトシ「?」】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/28(土) 23:06:33.15 ID:uoNAaSv90
古美門「君が昼間から楽しそうに遊んでいるそれはまさかゲームじゃないだろうね」

黛「ポケットモンスターですよ先生、楽しいですよ」

古美門「感想なんぞ聞いとらーん!何故君は仕事をサボりゲームをしているのか聞いているんだ!」

黛「あれ?もしかして先生遊んだことないんですか?」

古美門「そんな男性器を指しているようなゲームはやる気にならんのでねー」


【古美門「ポケットモンスター?」】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加
1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/12/19(木) 17:49:08.46 ID:EyWBqnGH0
ポケモンBWとXYが同じ時間軸と聞いて



イッシュ地方――ヒウンシティ

男「ついにこのイッシュから離れることが出来るのか」

友「ああ。お前はもとは被害者だし、事件後も模範的に復興に参加してたしな。」

男「よかった。またポケモンを使えるんだな」

友「あれ?他の連中みたいに許可自体は下りてたんじゃなかったのか?」

男「ああ、そうなんだけどさ。まだポケモントレーナーを名乗っていい気がしなかった」

友「けじめってやつか?」

男「許された気がしなかったんだ。彼の追い求めたものを考えれば、なおさらだ」

友「そうか。安心したよ、お前の心が強くてさ」

友「3日後に船が来る。それまでに挨拶とか済ませとけよ」

男「ああ、ありがとう。お前もジムトレーナーの仕事頑張ってな」

友「…お、…おう。」

男「…まだ気にしてるのか?ただの偶然だよ、お前が気に病むことはない。」

友「だが俺は…お前に取り返しのつかないことをしてしまったんじゃないかと」

男「だったらなおさらだ。俺がここで叶えられなかった夢を…叶えてくれよ、な」

友「…おう!」カイリュー、ソラヲトブ!


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387442948

【男「カロス地方…?」友「ああ」】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/22(日) 13:12:36.60 ID:geJJ9nck0
セレナ「って言えたらな……」

ユリーカ「じゃああたしが言ってみようか?セレナをシルブプレって!」

セレナ「えっ!?いや、それは……」

ユリーカ「言って見ないと伝わらないよ!大丈夫、もしダメなら誤魔化すから!」

セレナ「じゃ、じゃあ……お願い!」

ユリーカ「任せてよ!」



【セレナ「サトシキープ!あたしをシルブプレ!」】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/28(木) 00:14:29.30 ID:+tDWI6J+0
カレン「パパに最新作のポケモンXを買ってもらったデス!」

陽子「ポケモンか、懐かしいなぁ」

忍「カレン、それ私も持ってます。ポケモンバトルしませんか?」

カレン「いいデスよ、私の強さ見せちゃイマース!」


【カレン「ポケモン楽しいのデス」】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/09(月) 02:29:21.28 ID:6hJ+X95l0
サトシ「なあセレナ、シトロンとユリーカ知らないか?さっきから見当たらないんだよ」

セレナ「二人ならさっき買い物にいくって言ってたわよ?」

サトシ「ええー!じゃあ先には進めないな」

セレナ「まあ今日一日くらいゆっくりしましょうよ」

サトシ「それもそうか……」

セレナ(サトシと二人っきり!これはチャンスだよね!)

サトシ「じゃあピカチュウ特訓だ!」

セレナ「あ、待って!」

【セレナ「なんとしてもサトシを手に入れたい」】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/12/08(日) 22:56:25.66 ID:C0z5GXbu0
――ポケモンセンター


サトシ「あーもうヘトヘトだぜ…」


ピカチュウ「ピ」


シトロン「結構歩きましたね……早く休みましょう」


ユリーカ「はやくお風呂はいりたいねーセレナ」


セレナ「うん、そうね(バテてるサトシも素敵…/////)」



【サトシ「カロス地方にヒカリが来るんですか!」セレナ「!?」】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/21(木) 17:51:56.17 ID:jOr+Ijqj0
卓「・・・」うん

夏海「よし、夏海ちゃんが一緒に旅してきたポケモンの強さみせちゃうぞー」

卓「・・・」ピッピッ

夏海「どれどれ兄ちゃんのポケモンは……こんなポケモンいたっけ」

卓「・・・」うん

夏海「なんか兄ちゃんっぽいかもね、じゃあバトル開始!」


【夏海「兄ちゃん、ポケモンバトルしよう!」】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/11/14(木) 21:37:08.32 ID:claqpZjNi
サナ「えーーーー!!ついにセレナとカルム付き合う事になったの!?」

カルム「うん!2013戦目にしてようやく彼女にポケモンバトルで勝って想いを伝えたんだ!」

セレナ「・・・」 コクコク

トロバ「本当にようやですね」

ティエルノ「あはは!勝つまで告白しないとかカルムはヘタレだね」

カルム「黙れ豚」

サナ「調子のるな豚」

トロバ「喋るな豚」

ティエルノ「・・・・・・」


【カルム「伝えたい事があるんだ」セレナ「・・・」】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 その7

895: ◆tdNJrUZxQg 2022/12/12(月) 14:07:51.89 ID:ropYqdR40

■Chapter045 『水晶洞窟でうらめしや~?』 【SIDE Yu】





──ローズシティから一旦10番道路に戻り、そこから東に歩くこと数時間ほど。

私たちは、雨でぬかるむ丘を登っているところだった。


侑「歩夢、足滑らせないようにね」

歩夢「うん」


丘といっても、比較的なだらかで、ある程度道も舗装されているため、すごく大変というほどではないんだけど……。

やっぱり、雨のせいで足元の状態は悪いし、傘を差しながら勾配を進むのはなかなかに骨が折れる。


 「ブイ」


こんな雨模様の丘登りだと、イーブイを歩かせるのも忍びなくて、いつものように頭の上に乗せている。

今歩かせたら、絶対泥まみれになっちゃうだろうしね……。


リナ『二人とも、もう少しで頂上だから、頑張って』 || >ᆷ< ||


近くをふよふよ漂っているリナちゃんからの応援を受けながら登っていくと──急に視界が開ける。頂上だ。


侑「……わぁ!」
 「ブイ~♪」


丘を登りきると──そこは大きな湖が広がっていた。


侑「ここが、クリスタルレイク……!」

歩夢「テレビで何度も見たことあったけど……実際に見るとすっごく大きいね……!」

侑「うん、そうだね……!」


ここクリスタルレイクは、オトノキ地方の絶景スポットとして、とても有名な湖で、地理にあまり詳しくない私でも、何度も見聞きしたことがあるくらいの場所。

ただ、惜しむらくは……。


歩夢「晴れてると、湖に太陽の光が反射して、すごく綺麗って聞いてたけど……」

侑「この雨じゃ、それはちょっと見れそうにないね……」


大分、雨足が弱まってきているものの、陽光を反射する湖面を見ることは出来なさそうだ。


リナ『でも、雨雲レーダーを見る限り、夜になれば天気もよくなってくると思うよ』 || ╹ ◡ ╹ ||

歩夢「あ、それなら……夜まで待ちたいな」

侑「じゃあ、今日はこの辺りでキャンプにしよっか」

歩夢「うん♪」


私がそう言うと、歩夢は嬉しそうに頷く。

このクリスタルレイク……ただ、陽光が反射して綺麗な大きな湖というだけで、オトノキ屈指の名所だなんて言われているわけではない。

この湖の本当の絶景は、夜にこそ見れる。


歩夢「湖面の夜空……楽しみ♪」

【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 その8】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 その6

777: ◆tdNJrUZxQg 2022/12/07(水) 12:11:26.82 ID:0Ok5BWPG0

■Chapter040 『激闘! セキレイジム!』 【SIDE Kasumi】





かすみ「──歩夢先輩……遅いですねぇ……」

侑「そうだね……」


かすみんたちは、サニータウンの東の浜辺で、歩夢先輩を待っていたんですが……歩夢先輩は一向に現れません。


侑「リナちゃん、歩夢ってまだ太陽の花畑にいるの?」

リナ『うん。図鑑サーチすると……太陽の花畑をうろうろしてるみたい』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||

侑「何やってるんだろう……歩夢」


侑先輩は心配そうですけど……。


しずく「ですが、さすがにこれ以上お待たせするのは、曜さんに悪い気がします……」


さっき合流したしず子が、浜辺で作業をしている曜先輩に目を配らせながら言う。


侑「それもそうだね……。これ以上は待つわけにもいかないし、かすみちゃん、ジム戦始めてもらおっか」

かすみ「えぇ、いいんですか?」

侑「歩夢もちっちゃい子供じゃないし……太陽の花畑なら危ないこともないだろうからさ」

かすみ「……わかりました。それじゃ……曜せんぱ~い!」


かすみんは、浜辺に向かって、駆け出しながら曜先輩に声を掛ける。


曜「お? もういいの? 歩夢ちゃん、結局来てないみたいだけど?」

かすみ「はい! 歩夢先輩、ちょっと遅れてくるみたいなんで、ジム戦始めちゃおうと思います!」

曜「なんかごめんね、急かしちゃったみたいで……」

かすみ「いえいえ! 急なお願いしたのはかすみんの方ですから!」

曜「そう言ってもらえると助かるよ」

かすみ「ところで……どこでバトルするんですか? この浜辺ですかね?」


キョロキョロと辺りを見回しても、バトルフィールドらしい場所は見当たらない。

となると、フリーバトルのように、この浜辺で戦うのかなと思っていたけど、


曜「うぅん、フィールドは用意出来てるんだ。こっちだよ」


曜先輩はそう言いながら、浜辺に向かって歩いていく。

そして、水面に向かって──ピュ~~~イと、指笛を吹く。


 「マンタ~」「マンタイ~ン」「タイ~ン」

かすみ「あ、マンタイン!」

曜「前に来たときに、かすみちゃんたちが一緒にマンタインサーフをした子たちだよ」

しずく「お久しぶりです!」

 「タイ~ン」

曜「このマンタインに乗ってちょっと移動するから、付いてきて!」


曜さんはそう言いながら、かすみんたちにライフジャケットを手渡し、ぴょんとマンタインに乗って、海を進みだす。

【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 その7】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 その5

639: ◆tdNJrUZxQg 2022/11/30(水) 12:35:44.01 ID:4td2vpP20

■Chapter033 『叡智の行き先?』 【SIDE Kasumi】





──ドッグランを抜けて、ダリアシティに着いた頃にはすっかり日も落ちていて……。

エマ先輩たちと別れた後はすぐに宿を探して、部屋に入った後は特に何をするでもなく寝てしまった。

……疲れていましたからね。

と、言うわけで、


かすみ「改めて……ダリアシティ、到着しましたよー!」


ホテルを出ると、すでに白衣を纏った人たちがちらほらと歩いているのが見える。


かすみ「博士がたくさんいるんですかね、この街は……」

しずく「当たらずとも遠からずかな。ここは学園都市だからね。きっと、あの人たちは研究者の人たちだよ」

かすみ「へー……」


かすみんからしてみると、好き好んで勉強をしているなんて、物好きな人たちって思っちゃいますけど……。


しずく「ところで、これからどうするの? やっぱりジム?」

かすみ「もちろん! ……と、言いたいところなんだけど」

しずく「……? かすみさんがジムに直行しないなんて珍しい……どこか行きたいところでもあるの?」

かすみ「行きたいところというか……新しい手持ちが欲しいんだよね」

しずく「新しい手持ち……? ジム戦に備えてってこと?」

かすみ「そゆこと!」

しずく「え……? 本当にそういうことなの?」

かすみ「何、その反応」

しずく「……もしかして、熱ある?」

かすみ「何!? その反応!?」

しずく「だって……行き当たりばったりなかすみさんが、ジム戦のために準備だなんて……」


なんて失礼なしず子なんでしょうかね。

【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 その6】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 その4

493: ◆tdNJrUZxQg 2022/11/22(火) 12:11:09.64 ID:lNytOG/10

■Chapter025 『スボミーの森』 【SIDE Shizuku】





──時刻はお昼を過ぎ、太陽が少しずつ傾き始めた頃。


かすみ「それじゃ、コメコシティに向かってレッツゴー♪」

しずく「日が暮れる前に森を抜けないとね」


3番道路を通過し、コメコの森に差し掛かった。

コメコの森は、オトノキ地方最大の森だけど、道さえ外れなければ抜けるのはさほど難しくない場所だ。

野生のポケモンの気性も大人しいポケモンが多いし、苦労することもないだろう。

そんな中、私の腰についているボールが1つ、震え出す。


しずく「ん……?」


どうやら、外に出たがっているようなので、ボールを投げて、外に出す。


 「──スボ…」
しずく「スボミーどうしたの?」

 「スボ…」


ボールから出たがっていたのはスボミーだ。スボミーは外に出ると辺りをキョロキョロ見回しながら、とてとてと歩き始める。


かすみ「そういえば、しず子のスボミーってこの森のポケモンだったんだよね?」

しずく「うん……まあ、そうだね」

かすみ「やっぱり、故郷の空気が恋しかったのかな」

しずく「……そうかもしれないね」


……とはいえ、結果として群れから追い出されてしまった子だから、自分から外に出たがるとは思っていなかったけど……。


 「スボ…スボミ」


スボミーは辺りをキョロキョロと見回しながら、歩いている。


かすみ「なんだろう……見回りでもしてるみたいかも」

しずく「もしかして……敵がいないか見張ってるの?」
 「スボ」

しずく「大丈夫だよ、スボミー。この森は大人しいポケモンが多いから……。……あれ……?」

かすみ「どしたの、しず子?」

しずく「いや……」


ふと、思う。……このスボミーが群れから追い出された理由は、ロトムの言っていたことが正しいのなら、外敵に自分から攻撃を仕掛けていたからだ。

しかし、この森のポケモンは基本的に大人しい気性のポケモンばかり。……じゃあ、スボミーは一体何と戦っていたんだろうか……?


しずく「…………」


もしかして……スボミーたちの外敵足りうる何かが、この森には潜んでいる……?

森の木々が風に揺れ、葉同士が揺れて擦れ合う特有の音が聞こえてくる。

普段だったら、平和の象徴のような、穏やかな自然のBGMも、そんな疑念のせいか、少し不気味な音に聞こえる気もする。

【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 その5】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 その3

354: ◆tdNJrUZxQg 2022/11/14(月) 17:15:18.14 ID:wroKVd390

■Chapter017 『すれ違い』 【SIDE Yu】





──気付けば、私の肩を掴む彼方さんの姿。彼方さんの後ろには、遥ちゃんの姿もある。


侑「追いかけるなって言うんですか……!?」

彼方「だって、今追いかけても、またさっきみたいに言い合いになっちゃうでしょ?」

侑「そ、それは……」

彼方「それに、リナちゃんも困ってるよ?」

リナ『……ごめんなさい。何言えばいいかわからなくて……』 || > _ <𝅝||

侑「あ……ご、ごめん……」


私たちが目の前で言い合いを始めてしまったから、リナちゃんを困らせてしまっていたらしい。


彼方「実は彼方ちゃんたち、こっそりジム戦を覗いてたんだよね~。ジム戦が終わって外に出てきたと思ったら、急に二人がケンカを始めて、彼方ちゃんびっくりしちゃったよ~……」

侑「それはその……ごめんなさい。……でも私……やっぱり、歩夢を追いかけないと……」

遥「あの、侑さん……余計なお世話かもしれませんが……私も、今はそっとしておいてあげた方がいいんじゃないかと思います……」

侑「遥ちゃんまで……」

遥「私も……お姉ちゃんに守られてばっかりだから、歩夢さんの気持ち……ちょっと、わかる気がします」

侑「…………」

彼方「歩夢ちゃんもいろんなことがあって、頭の中がこんがらがっちゃってるんだと思うよ~。気持ちを整理する時間が必要だろうし、今はそっとしておいてあげた方がいいよ」

侑「…………」

彼方「それにさ、とりあえず、ジム戦で傷ついたポケモンたちを回復させてあげた方がいいんじゃないかな?」

侑「あ……」


歩夢とのことで頭がいっぱいで、ポケモンたちのことまで考えが至っていなかった。

私のために戦って傷ついたポケモンをないがしろにしているなんて……私も少し頭を冷やした方がいいのかもしれない。


侑「わかりました……」

彼方「それじゃ、一旦ポケモンセンターにレッツゴーだね~♪」





    🎹    🎹    🎹





──ポケモンたちをジョーイさんに預けて、今はポケモンセンターのレストスペース。


侑「…………」


──『なんで怒ってもくれないの……っ!? 初心者だからっ!? 失敗してもしょうがないから……っ!? 怒ったら、私が可哀想だから……っ!?』

──『私……侑ちゃんの足……引っ張ってる……』

──『…………こんな私じゃ……侑ちゃんと一緒に、旅……出来ないよ……っ……』


侑「……はぁ」


生まれたときから幼馴染の歩夢。ケンカすることはたまにあったけど……あんなことを言われたのは初めてだった。

【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 その4】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 その2

229: ◆tdNJrUZxQg 2022/11/09(水) 11:18:21.22 ID:hVp6cgNM0

■Chapter012 『ドッグランでの“ワン”ダフルな出会い?』 【SIDE Ayumu】





──ダリアジムでのバトルから一晩明けて、


侑「んー……!」

歩夢「侑ちゃん。はい、傘」

侑「ありがとう、歩夢」


宿の外で空を見上げながら、身体を伸ばしていた侑ちゃんに、傘を手渡す。

……生憎、本日の天気は雨模様です。


リナ『今日の降水確率は100%……きっと一日中雨……』 ||  ̄ ᇫ  ̄ ||

歩夢「昨日は途中で上がったのに……結局、雨になっちゃったね」

侑「まあ、仕方ないよ。こればっかりは私たちにはどうにもならないし」
 「ブイ」


もちろん、雨を嫌ってダリアシティでもう一泊するかという意見も出たには出たんだけど……。


侑「これくらいの雨なら、雨具があれば問題ないし、旅を続けるなら雨にも慣れないといけないしね」

歩夢「確かに、いつも晴れの中で旅が出来るとは限らないもんね……」


結局、雨がいつ上がるかわからないし、いつでもどこでも快適に旅が出来る保証はないということで、早く慣れるためにも、私たちは先を急ぐことにした。


リナ『幸いこの先の4番道路は進むだけならほぼ平原だから、雨旅に慣れるにはもってこいだと思う』 || ╹ ◡ ╹ ||

侑「確か、ドッグラン……って言ってたよね?」

リナ『うん。犬ポケモンがたくさん生息している区域だよ。数百年前から、農業が盛んだったコメコシティの牧羊犬ポケモンたちが長い歴史の中で棲み付いて野生化した場所って言われてるよ』 || ╹ 𝅎 ╹ ||

侑「へー……」

リナ『ただ、世界的に見ても、あれだけ犬ポケモンが集中している場所は他に類を見ないみたい。全体的になだらかな地形が彼らの生態にマッチしたのかも』 ||  ̄ ᨈ  ̄ ||

歩夢「侑ちゃんはそこで新しい子を捕まえたいんだよね?」

侑「うん、出来ればね」

歩夢「わかった! 私も全力で手伝うね♪」

侑「ありがとう、歩夢」


雨の中で、どこまでお手伝い出来るかはわからないけど……侑ちゃんも今後のジム戦では要求手持ち数も増えてくるって言ってたし、どうにか新しい子を捕獲させてあげたいな。


リナ『準備万端。それじゃ、ドッグランに向けてレッツゴー♪』 ||,,> 𝅎 <,,||

侑・歩夢「「おー!」」


リナちゃんの掛け声と共に、私たちは雨のダリアシティを、南方面に向かって歩き出した。




 「…ニャァ」




【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 その3】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加

侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 その1

119: ◆tdNJrUZxQg 2022/11/03(木) 18:22:10.03 ID:aNVgiSRu0

■Chapter006 『盗人を捕まえろ?』 【SIDE Yu】





せつ菜「──それでは、この辺りで……私はセキレイシティ方面に向かいますので!」

侑「ああ……もう、お別れかぁ……」

せつ菜「旅をしていれば、またどこかで会えますよ」

侑「……うん。次会うときはもっと強くなれてるように、頑張るね!」

せつ菜「楽しみにしています♪」


せつ菜ちゃんがすっと私の方に手を差し出す。


せつ菜「一トレーナーとして……また会ったときは、全力で競い合いましょう!」

侑「うん……!」


それに応じて、握手を交わす。


せつ菜「歩夢さんとリナさんも、またどこかで!」

歩夢「うん♪ またね、せつ菜ちゃん」

リナ『とっても勉強になった、せつ菜さん、ありがとう』 ||,,> 𝅎 <,,||

せつ菜「次会ったときは、サスケさんにもっと美味しいカレーをご馳走しますね!」

 「シャーーーボッ」
歩夢「あ、あはは……」


歩夢が何故か苦笑いしてる……?


侑「あれ……? そういえば、私……せつ菜ちゃんのカレーを食べたあと、どうしたんだっけ……?」
 「ブイ…」

リナ『侑さん、それ以上は思い出しちゃいけない』 ||;◐ ◡ ◐ ||

 「ブイブイ」
侑「……?」


なんだろ……? まあ、いっか。


せつ菜「それでは、侑さん! 歩夢さん! リナさん! 良い旅を!」

侑「じゃあね! せつ菜ちゃーん!」


せつ菜ちゃんは、折り畳み自転車に乗って、手を振りながら風斬りの道方面へと走り去っていった。


侑「それじゃ、私たちも行こうか!」

歩夢「うん!」

リナ『目標ダリアシティ。リナちゃんボード「レッツゴー!」』 ||,,> 𝅎 <,,||


私たちはダリアシティを目指して、早朝の5番道路を自転車で走り出すのだった。




【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 その2】の続きを読む

    このエントリーをはてなブックマークに追加
1: ◆tdNJrUZxQg 2022/10/30(日) 00:03:51.67 ID:QLy5TvuG0
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会SS

千歌「ポケットモンスターAqours!」 

の続編です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1667055830

【侑「ポケットモンスター虹ヶ咲!」 その1】の続きを読む

このページのトップヘ