1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2013/08/18(日) 08:44:28 uLKNSo3I
目の前にある鎖につながれたソレは特徴的な緑色の髪をしていた。

首につけられた輪には数枚の札。これが力を封印しているらしい。

司会者「それではこれからオークションを始めます」

そんな司会者の声に反応し、部屋の中にいる数人が待ってましたとばかりに、札を握り締めていた。

司会者「こいつは、河城にとりという河童で、稗田のお嬢さん曰く、悪い奴だそうだ。まぁ、皆さんもご存知の通り、妖怪に人権はないですから、買ってもらった方はお好きにどうぞ。外見はいいですからね」

部屋の中に存在する男が色めき立つ。自身に向けられた●●にも反応せず、河城にとりとかいう河童は虚空を眺めていた。

司会者「それでは5000円からスタートで」

そう言って、人身売買ならぬ妖身売買が始められた。

俺はその日。一ヶ月の生活費と引き換えに妖怪の奴隷を手に入れた。 



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