俺たち奉仕部には先輩という存在はいない。だから、今まで卒業式というイベントに関してあまり意識はしてこなかった。
奉仕部云々を除いても、俺が知っている先輩はただめぐりさん一人だ。
だからこそ、そのめぐりさん自身から卒業するという事実を突きつけられると、途端に卒業式という言葉が重くのしかかってくる。
八幡「……別に、奉仕部にだったらいつでも遊びにきて頂いても」
寂しげな笑みを浮かべるめぐりさんにどう声を掛けて良いか分からず、なんとか搾り出した言葉がそれだった。
まるで社交辞令のようになってしまい、他に何か上手いフォローの仕方があったんじゃないかと、言ってから思い直す。
しかしそんな言葉でも一応めぐりさんの慰めにはなれたようで、こくんと頷いて笑った。
めぐり「あはっ、じゃあまだ比企谷くんと会うことも出来るね」
八幡「……ま、一色なんかも用もなく部室に来ることもあるし、別にめぐりさんが来ても平気なんじゃないですかね」
むしろあいつはなんでサッカー部のマネージャーの仕事やら生徒会の仕事やらを投げ出してこっちに来ているのか不明なのだが。あれか、今の俺のようにサボりか。奉仕部はサボり場を提供する所じゃねぇんだけどなぁ……。
めぐり「あはは、きっと奉仕部での居心地がいいんだよ」
八幡「そんなもんですかね」
めぐり「そんなもんだよ、私だっていいなぁって思うことあったもん」
イベントの会議などで奉仕部と一緒に活動していたことでも思い出したのか、くすりと笑うめぐりさん。
しかしこちらを見ているその眼差しはどこか真剣で、何か茶化す気にはなれなかった。
奉仕部云々を除いても、俺が知っている先輩はただめぐりさん一人だ。
だからこそ、そのめぐりさん自身から卒業するという事実を突きつけられると、途端に卒業式という言葉が重くのしかかってくる。
八幡「……別に、奉仕部にだったらいつでも遊びにきて頂いても」
寂しげな笑みを浮かべるめぐりさんにどう声を掛けて良いか分からず、なんとか搾り出した言葉がそれだった。
まるで社交辞令のようになってしまい、他に何か上手いフォローの仕方があったんじゃないかと、言ってから思い直す。
しかしそんな言葉でも一応めぐりさんの慰めにはなれたようで、こくんと頷いて笑った。
めぐり「あはっ、じゃあまだ比企谷くんと会うことも出来るね」
八幡「……ま、一色なんかも用もなく部室に来ることもあるし、別にめぐりさんが来ても平気なんじゃないですかね」
むしろあいつはなんでサッカー部のマネージャーの仕事やら生徒会の仕事やらを投げ出してこっちに来ているのか不明なのだが。あれか、今の俺のようにサボりか。奉仕部はサボり場を提供する所じゃねぇんだけどなぁ……。
めぐり「あはは、きっと奉仕部での居心地がいいんだよ」
八幡「そんなもんですかね」
めぐり「そんなもんだよ、私だっていいなぁって思うことあったもん」
イベントの会議などで奉仕部と一緒に活動していたことでも思い出したのか、くすりと笑うめぐりさん。
しかしこちらを見ているその眼差しはどこか真剣で、何か茶化す気にはなれなかった。
引用元: ・めぐり「比企谷くん、バレンタインデーって知ってる?」八幡「はい?」
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