えすえすゲー速報

アニメ ゲーム ラノベ等のSS及び雑談をまとめています。

ウォッチメン

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前回 ロールシャッハ「HURM……ここがハンター試験会場か」

3: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/09(月) 20:01:20.36 ID:wkFc3Fii0
日誌 ロールシャッハ記
1999年 9月 1日

この日の朝を迎えた。

俺は今、この街の頂点から真下を見下ろしている。

摩天楼の隙間に、朝と夜のあいだをうごめく者が見える。

それらをひとつひとつ眺めていると、
改めてこの街がニューヨークとよく似ていると感じる。
ニューヨークと同じく、この街も巨大な獣だ。
嘘と強欲と金がそのはらわたの中で渦巻いている。

二一時、セメタリービルにて地下競売が始まる。
悪の渦の中心部だ。罰すべき多くの者がそこにいる。

セメタリーか。
それこそ、奴らの魂を埋葬するべき地であるということに他ならない。

四人と再会するのは、そのあとのこととなるだろう。

今夜、狩りが始まる。

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2: 律「うぉっちめん!」 2013/09/25(水) 13:13:29.31 ID:yFOnK56a0
I hear always the admonishment of my friends.
私は我が友の忠告を常に聞く

"Bolt her in, and constrain her!"
「彼女に閂を掛け、拘束せよ!」

But who will watch the watchmen?
しかし、誰が見張りを見張るのか?

The wife arranges accordingly, and begins with them.
妻は手筈を整えて、彼らと事を始める



2022年10月11日、深夜。
唯は酔っていた。
自身の酒の強さを過信していた訳ではないのだが、それでも二十代の頃のような飲み方は、
今の身体には荷が重すぎた。
マンションのエントランスでは都合四回転びかけ、エレベーターに入っても“15”のボタンを
押すのに難儀し、そして今、鍵がなかなか鍵穴に入らない。
耳障りな金属音が続いた後、ようやく玄関のドアが開いた。

唯「ただいまぁ」

低く呟いても返事は返って来ない。
十二畳のワンルームで借主を待つ者は真っ暗闇だけだった。

唯「あぁあぁ、かぁみさぁまおねぇがいぃ、いちどだぁけぇのみらくぅるぅたいむ、くぅだぁさいぃ」

音程も抑揚も無い低い歌声を口から漏らしながら、唯は靴を乱暴に脱ぎ捨て、壁にもたれ掛かり
ながら灯りのスイッチを探る。
たっぷり時間を掛けて壁がまさぐられた後、蛍光灯の光が映し出した光景は――

唯「な、何これ……?」

――足の踏み場も無い程に荒らされた室内。
タンスや物入れの引き出しはすべて引き出されて中身と共に床に転がり、ベッドからは掛け布団も
敷きマットも引っぺがされている。クローゼットは開け放たれ、然程洒落てもいない服が
やはり床に散乱していた。

唯「ひどい…… まさか……」

室内の惨状が唯の脳内に蹴りを入れるも、鈍った頭は容易に行動を指示してくれない。
それでも何とか携帯電話を取り出し、震える指でボタンを押し始める。
その時、唯の背後で、黒い影がガタリと音を立てた。

唯「誰!?」

ドアの陰から表れたのは全身黒ずくめの人間。顔も帽子と布のようなもので覆われており、
正体がわからない。
侵入者は素早く唯に近づくと、彼女の頬をしたたかに殴りつけた。

唯「ぎゃっ!」

凄まじい力だった。
部屋の中央にいた筈の唯が、大きく吹き飛ばされ、窓ガラスを破ってバルコニーに転がり
出てしまった程だ。

唯「う…… うぅ……」

顔面の痛みと脳の揺れが、酒の酔いと相まって、唯の意識を遮断させようとしていた。
だが、侵入者はそんな事は我関せずと、彼女の胸倉を掴んで、横たわる身体を強引に立ち上がらせる。
そして、立ち上がるだけでは終わらず、そのまま唯の身体は高々と持ち上げられた。
侵入者は唯を担ぎながら、ゆっくりとバルコニーの手すりの方へ近づいていく。
意図は明白だ。

唯「やめて…… お願い……」

綺麗な街の灯りが見える。
瞬間、世界は反転し、今度は星の明かりが唯の眼に映った。
後はただ急速に星空が遠くなっていく。

鈍い音。一瞬遅れて響き渡る、有象無象の悲鳴。

引用元: 律「うぉっちめん!」 


 

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7 : 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2013/06/24(月) 20:23:59.45 ID:Fj+srWVE0 [1/71回(PC)]
日誌 ロールシャッハ記 
1998年 12月23日 

この日誌を書くにあたって、日付はこの地の新聞を参照した。 
現在のニューヨークとは異なっている可能性が多分にある。 

南極のカルナックでDr.マンハッタンに俺が消されてから、おそらく13日が経過した。 
俺の記憶する限りの経過日数だ。 

今俺のいるこの場所があの世なのだろうか? 
しかし新聞売りの男も、その隣の黒人少年の姿もここにはない。 

ヴェイトの陰謀は? 
ニューヨークにて失われた300万の魂は奴を裁きにかけたのだろうか? 

俺に知る由はない。ここはアメリカではないし、 
アメリカという国が存在した形跡すらない。




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1: ◆v.By3fESrTsY 2014/10/27(月) 00:06:52.82 ID:0UVqtW8J0
DCコミック「WATCHMEN」のロールシャッハとアイドルマスターシンデレラガールスのクロスのような何かです

注意:

ペースは非常にゆっくりです

キャラ崩壊、設定の齟齬、口調の違和等が発生する場合があります

WATCHMEN側の登場人物はロールシャッハのみとなります

何か違和感を感じたり誤字を発見した場合は教えていただけるとありがたいです




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1414336002

引用元: ロールシャッハ「シンデレラガール?」 

 

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