2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/05/26(日) 05:54:05.65 ID:h7kXTS/Eo
その日は少し暑い日だった
窓から流れ込む風だけでは軽く汗ばむほどの蒸し暑い部屋の中
私はそこにいた
「うん、大丈夫だよ! 今日は少し体調が良いみたい」
そう言って、目の前の少女は笑う
しかし、パジャマはいつもよりボタンをはずしている
きっと、彼女も暑いのだろう
だけどクーラーをつけるわけにはいかなかった
彼女は生まれつき身体が弱い
そんな彼女にクーラーの風は大敵だ
特に今日みたいに少し体調を崩した日は自然の風を当てるのが一番だ
「はい、グレープフルーツジュース。ここに置いとくね」
「わぁ、ありがとう! お姉ちゃん!」
お手製のグレープフルーツジュースを手渡し
嬉しそうに飲む妹を微笑ましく見守る
引用元: ・栗原ネネ「いつか見た空の下で」
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