その言葉に、ジョーンズは納得して席に戻る。
いちいち面倒くさいなとベケットは内心で思った。
とは言え、その後ろで実に不満げな顔をしているジャックに比べれば
まだかわいいものだ。
ベケットが溜息をつく。
ベケット「何が不満かね? ジャック・スパロウ」
ジャック「不満? じゃあ聞くが、俺たちは留守番で良いのか?」
ベケット「無論、貴様らもついてこい。お前たちは作戦の要になる」
ジャック「ほら見たことか! 無理だ! 無理に決まってる!」
ジャックは、とんとん拍子でまとまっていく話を、一人青ざめた顔で聞いていた。
彼はベケットに、機が来れば最後の命令として半日のあいだ船を出すよう伝えられていた。
これを予想してのことか、それとも保険だったのかは知る由もない。
だが、今となって考えれば、この命令に従うことは死を意味していた。
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