■Chapter070 『聖良の野望』
──中層船尾。梨子たち。
千歌「──わわ!? なんか揺れてる!?」
曜「すごい揺れだね……なんか起きてるのかな……?」
艦内の揺れに驚く二人を尻目に、
「ヨノワー……」
梨子「…………」
私は気絶して転がるヨノワールに視線を向ける。
すると、
「ヨマワーー……」「ワルワルーーー……」
戦闘直前から、ヨノワールの近くをふよふよと浮いていたヨマワルたちが掻き消えて行く。
恐らく、親玉が倒されて逃げて行ったのだろう。
曜「ヨマワルたちが……」
梨子「たぶん……ヨノワールがゴーストポケモン騒動のボスだったんだと思う」
千歌「! それじゃあ……!」
梨子「うん。たぶん、地方内のゴーストポケモンたちが旗本を失った状態になったから、直に沈静化すると思う」
曜「それなら、街に安全が戻るのも時間の問題だね……!」
千歌「よかったぁ……」
梨子「……うん」
肯定の意こそ示すものの……安心する二人とは逆に、私は少し難しい顔をする。
千歌「梨子ちゃん?」
曜「まだ、何か気になるの……?」
梨子「……真姫さんが言ってたこと、覚えてる?」
千歌「真姫さんが言ってたこと……? なんだっけ……?」
曜「もしかして……ゴーストポケモンの大量発生の理由がわかってないって言ってたやつ?」
梨子「うん」
私は曜ちゃんの言葉に頷く。
梨子「原因は絶てたとは思う……だけど、理由はまだわかってない」
千歌「理由……かぁ」
せいぜい、この飛空挺で皆が戦ってきたポケモンは全て、聖良さんとやらの計画に加担したポケモンだった。
梨子「私が倒したスリーパーはグレイブ団を操るために配置されたポケモンだった」
曜「ブルンゲルはルビィちゃんを攫う役割があったし、ドヒドイデはサニーゴを食べて珊瑚集めをしてたんだもんね。……結果として集めた珊瑚は使われなかったみたいだけど」
千歌「オンバーンも同じかな……。メテノから“ほしのかけら”を集めるために居た」
引用元: ・千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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