3: 梨と桃の楽園 2013/03/22(金) 02:51:00.15 ID:V4izTMazo
10分後、猟犬部隊は一方通行の拳銃の弾切れと共に全滅した。
素粒子の振動によって演算は出来ずとも、感知は出来る。
一方通行は能力対策を逆手にとり、
超音波解析の容量でどこに建物構造、人員の配置などを
的確に、掌握していた。
(これで粗方、片付いた。
後は隊長的存在がいるはずだ。
こいつらだけに防衛を任せるはずがねェ)
そう思っていた矢先、一人の人物が近づいてくるのが分かった。
「よう、随分とガキがヤンチャしてるじゃねーか」
そこには白衣を纏った長身の男が立っていた。
顔面に刺青が彫ってあるその男は、まるでヤクザのようだった。
「なァンだ、木原くンか。
大人しく、ブルってればいいものを」
「それはこっちの台詞だっつーの」
木原 数多。
かつて第一位の研究に携わった男だった。
研究者にも拘わらずその筋肉は格闘家並みのものだった。
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