えすえすゲー速報

アニメ ゲーム ラノベ等のSS及び雑談をまとめています。

五十鈴

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1: ◆y7KoWCuA1M 2016/11/30(水) 16:30:08.96 ID:rLbgaIffO
五十鈴はぼんやりと自分が艦娘になる前のことを考えていた。

軍の訓練校で同期だった少年のことだ。
その少年は「名将」と呼ばれた裕福な軍人の息子であったが、残念ながら才能は受け継がれなかったようで、訓練校の成績は凡庸なものであった。
だが、七光り、不肖の息子とからかわれながらも、立派な提督になって深海棲艦と戦うのだ、と努力を続けていた。

五十鈴(当時はまだ艦娘ではなかったが)は対照的に、成績優秀で周囲からも期待された逸材だったが、特にこの少年を見下すわけでもなく、お互い励ましあって鍛練を積んだものだった。


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2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2013/11/11(月) 20:29:33.38 ID:foU1KJOC0
 凪である。

 しかし、この海原が静寂に包まれることはなかった。

 静けさを破るものは、無数の発砲音、スクリュー音、そして着弾音である。

 同時に巻き上がる膨大な水しぶきの中を、縫うように駆け抜ける影が一つ。

 よほど時勢に疎い人間でない限り、それを見て、ある一つの言葉を思い浮かべるだろう。

 ――すなわち、深海棲艦。突如として深海の彼方から姿を現した、人類共通の敵である。

 あるいは、それに加えて「駆逐イ級」という言葉を思い浮かべる者もいるかもしれない。

 そして、軍事知識に明るい者ならばすぐにその考えを打ち消すはずである。

 この影には、深海棲艦に共通の有機物と無機物が合わさったかのような奇怪さが存在しない。明らかに、人の手によって形作られたと分かるつるっとした外見をしているのだ。

 その正体は、連合海軍によって設計・製造された演習標的である。

 では、先程からこの標的に向けて何度も発砲し、それでいながら一向に有効打を与えられていないものとは、何か。

 それは、一人の少女である。

 いや、少女という形容が正しいのかどうか。

 何故ならば、普通の少女は14センチ単装砲と同等以上の威力を誇るサブマシンガン型の艤装をやすやすと扱いはしない。

 何故ならば、普通の少女は忙しく立ち働き、主をサポートする妖精たちをまとわりつかせていたりはしない。

 何よりも、普通の少女は海面を滑走しない。

 ――艦娘。

 かつての大戦を戦った艦艇たちは、今また人類未曾有の窮地に対し、自らの魂と戦力の全てを人間大の艤装へと変え、人類の元へ舞い戻って来た。

 そしてそれをまとい、自由自在に操り戦う少女たち……それを総称して、艦娘と呼ぶのである。

 この少女に与えられし名前と艤装は、五十鈴。

 かつて長良型軽巡洋艦2番艦として竣工された艦艇の、魂と戦力を受け継ぐ娘である。

 だが、与えられしその力が、今日は思うように振るえない。

 軽々と扱えていたはずの艤装が、妙に重く感じる。艤装を身にまとうやいなや、急激に拡大するはずの五感も平常時のそれと大差を感じなかった。

 自らをサポートするはずの妖精との同期も上手くとれていない。本来、妖精と艦娘とは一心同体のような存在であり、何も意識せずとも手足の延長のように立ち働いてくれるものなのだが、今は心に強く念じなければ、その姿さえ霞んで見えなくなりそうだった。

 腰部に装備された魚雷発射管など、起動できる気がしないありさまである。

「なぜだ……? どうして……?」

 自問自答するが、それで好転するはずもなく。

 母艦から演習終了を告げる通信が飛ばされ、それで、この日の演習は終了となった。

 撃墜数0。

 これは、軽巡洋艦クラスの艦娘では最強とも噂されている五十鈴にとって、ありえない数字であった。







 現在、我が国における海上防衛の一大基地として知られる横須賀鎮守府はしかし、その役割に対して、施設の規模はかなり小さなものである。

 これはこの施設が、艦娘の登場に合わせて建設され、かつての鎮守府の名を引き継いだことに由来している。

 本物の軍艦を多数扱うならばともかく、平時は人間と変わらぬ艦娘と、その艤装、それ


引用元: 【艦これ】五十鈴の調子が悪いようです【SS】 


 

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5: ◆T7uO1oLoAM 2014/11/23(日) 21:28:30.39 ID:084IZWFd0


 ――"我らの将軍様を讃えよう"


 そんなスローガンが、寂れた港の岸壁に真新しいペンキで描かれている。
 その下に一隻の大型漁船が係留されていた。
 漁船は喫水下が大きく沈み、船尾にはコンテナを搭載している。
 その横には、幌をつけた軍用トラックが何台も停められている。
 そのトラックから船内へ、軍人と思わしき男たちによって肥料袋が運び込まれていた。
 やがて一台のVAZがその傍らに停まった。
 車内から将校が降りると、しきりに辺りを気にしながら漁船のタラップを駆け上がる。
 そしてデッキに立っていた男から、黒いスーツケースを受け取ると、そそくさと船を降り、VAZに乗り込んで港を後にした。
 やがて日が傾くと、漁船は人知れず岸壁を離れていった。そのまま港を抜けて日本海へ出航する。

 ――そんな漁船の姿を、米軍の偵察衛星は捉えていた。
 "漁船の出航"は海上自衛隊に報告される。画像分析の結果、その漁船は"北朝鮮の密輸船"と判断され、ただちに海上保安庁へと通報された。
 だが搭載されたコンテナや船体の改造に関しては、密輸船によく見受けられる特徴だとして警戒されることはなかった。




【【艦娘による不審船への対応案件】長良「停船セヨ」五十鈴「立チ入リ検査ヲ実施スル」】の続きを読む

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1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2016/02/15(月) 20:41:17.66 ID:ZEudx70qo
提督「どうした、五十鈴、そんなに慌てて」

五十鈴「私の事はどうでもいいの! それより本当なの!? 初月が見つかったって  ……!?」

提督「ああ、礼号組の奮戦で敵集積地棲姫を撃破、その海域より初月を救助する事に成功し
   た、今初月は鎮守府へ向かっている」

五十鈴「ああ、どうしよう……! ねえ、私、どうしたらいいの!?」

提督「五十鈴、落ち着け」

五十鈴「だってあの子は私を逃がす為に……!」

提督「……そうか、そうだったな……」

五十鈴「ねえ、提督、お願いがあるの……」

提督「?」


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引用元: 五十鈴「初月が見つかったって本当!?」 


 

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1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2019/02/13(水) 18:49:09.38 ID:zXXnjwrM0
私の名前は「33号」

この鎮守府では新規着任した艦娘は改装されるまで番号で呼ぶ習慣になっている。

最初は憤慨したが、すぐに慣れた。

待遇は悪くない、レベル1の私を即戦力にするべく常に練習巡洋艦がついて面倒を見てくれる。

毎日2回の演習では旗艦を任され、高レベルの戦艦や空母がサポートしてくれる。

装備も改修MAXの15.5cm砲に水上レーダー、いたれりつくせりといったところ

「なるべく攻撃当ててMVP取ってね」

そんなこと言われても初心者の私の攻撃は中々当たるものじゃない

演習相手は戦艦と空母がなぎ払ってしまい、私は見てるだけの置物にすぎない

経験値だけ貰ってしまうのが申し訳ないくらいだ。

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引用元: 【艦これ】五十鈴牧場始末記 



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