4: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/04/16(月) 22:59:19.89 ID:Yo4/p9EmO
「お兄ちゃん手伝ってっ!」
「いやなにを」
その時の俺は、自室のベッドに寝転びながら携帯をいじっていた。
風呂上がりのラフな格好でバーンと俺の部屋にやってきた我が妹、愛華(あいか)。
なんの脈絡もなく飛び出してきたその言葉は、かなり具体性にかける。
とはいえ、別に驚くことではない。ウチの妹が思いつきで行動を起こすのはよくあることだ。
その度に振り回されるのは愛華の周囲にいる人たち。つまりクラスメイトや友人、家族である。そしてその中にはもちろん俺も含まれていた。
「今度は何なんだよ」
俺はのっそり体を起こしながら、愛華の方に向かい合う。
彼女の顔を見てすぐにわかったが、何だか楽しそうである。
機嫌がいいのが一目で分かった。
引用元: ・ウチの妹はめんどくさい
俺が好きなのは妹だけど妹じゃない6 (ファンタジア文庫)
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