はー、あっついあっつい。
もう夜なのにまだこんなに暑いなんて、ほんと夏って嫌になっちゃう。
確かに海や花火は好きだけどさ、限度があると思わない?
いや別に、体調崩すからとかじゃないからプロデューサーは仕事してていいよ。
冷房は…そう言えば、ちひろさんが節約って言って28度固定にしてたね。
外から戻ってきた人やレッスン終わりの人の為にもう少し下げてくれてもいいのに。
まぁ少しすれば大丈夫になるのはわかってるんだけどさ。
それにしても暑いなー、お茶とかある?
確か冷蔵庫にあった気がするんだけど…
…なんでそんなにプロデューサーは嬉々として用意してくれてるの?
え、ようやく会話できる人が来てくれたから?
それにしても奈緒は大丈夫なの?
そんな端っこにソファー集めて集まって。
え、なに凛。
今涼しくなる事をしてたところ?
…あー、なるほどね。
だから小梅ちゃんを囲んでた訳だ。
ついでにプロデューサーがやけに仕事に熱中して…呼んでないって。
確かに夏だもんね、最近テレビでもスペシャル番組やってたし。
夏にはそんな楽しみ方もあったんだったね。
いやほら、あんまり林間学校とか参加出来なかったからさ。
ついでに昔は夜遅くまでテレビ見てるなんて無かったし。
あとプロデューサーって絶対心霊系の仕事持ってこないし。
じゃ、私も混ぜて貰おうかな。
話のネタなら1つあるし。
まだまだみんなと一緒に楽しみたいし。
…いや別に疲れてないって、喋るだけで体調崩すなんて私でも有り得ないからね?
あー…うん、プロデューサーが怖がりって事はよく分かったって。
大丈夫大丈夫、そんな怖い話じゃないから。
さて…と。
まぁ今言った通り、そんなに怖い話じゃないんだ。
普通のホラーだったら小梅ちゃんの方が語るの上手いだろうし、ここは変化球で、ね。
それにせっかく中高生が集まってる訳だし、折角なら少し捻った方が楽しんで貰えるかなって。
これは大体一年くらい前の話になるかな。
私が経験した、不思議な夢のお話…
引用元: ・加蓮「夢から覚めた夢」
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