1: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2017/04/09(日) 08:26:46.78 ID:exh9rOon0
※アイドルじゃなかったら系の話なのでパラレル感覚で見てね
僕の通う高校は観光客で賑わう古風な街並みの地区に近い。
冬の平日は観光客もそれほど多くないということもあり、学校終わりに遊びに行くといえばこの辺だ。
そんなわけで僕もバイト終わりにふらふらと歩いていたらふと目についた店があった。
僕 「雑貨屋さんか」
まだ年度は終わってないけれど時期的には師走の初旬。
そこそこ使い古した文房具たちを思い出し、つい足が向いてしまう。
新年を新しい文房具で迎えて学問に打ち込むのも悪くない。
僕(結構和風なデザインのものが多いなぁ)
和風、という単語から自然と頭に浮かんだのは一人の少女
去年同じクラスだった小早川紗枝だ。
小柄でかわいらしい見た目だけど物腰は優雅で大人びた、というよりどこか神聖な雰囲気がある。
誰に対しても優しく、しかし時折見せる年相応な振る舞いから男子の人気は高く
例に漏れず僕も彼女に恋心を抱いていた。
いや、恋というには大袈裟かもしれない
にこやかに話してくれてはいたがそれは彼女の性格故で僕が彼女と特別仲が良かった訳じゃない。
だから恋というよりもう少し仲良くなりたい、そんな感情のほうが近かったように思う。
僕(でも実際めちゃくちゃ可愛いよなぁ......あんな子とこういう風に雑貨屋さんとか見て回るデートしたい......)
そんな年頃の男子にありがちな妄想をしながら文房具を選んでいく
シャーぺン、ボールペン、ノートに消しゴム、せっかくお洒落な店でも選ぶものはどこにでもあるようなデザインのものばかりだった。
僕(せっかく普段来ないようなところで買うんだから筆箱くらいは和柄っぽいのにしようかな......小早川さんみたいな柄の色違いとかあるかなぁ)
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