2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) 2012/01/07(土) 15:49:06.33 ID:OKbqyPri0
暗い牢獄で一人の男が、壁に何かを書き続けていた。
彼の名は火野神作。大量殺人の罪で投獄されている死刑囚だ。
エンゼル様 エンゼル様、彼の書いている文は、第三者にとっては
意味のない言葉が並べてあるだけだろう。彼は目に見えない友人と話しているのだ。
いや、友人とは正確な言葉ではないだろう。エンゼル様は彼にとっての主君、神なのだ。
突然、火野神作は声を上げた。

「火野よ、ここを出るぞ」

その声は別人のようだ。彼の精神を支配しているエンゼルさまの出した声だった。
かつて彼が自分の心のよりどころとして、自分の行為を正当化するために作り出した
もう一つの人格は、今では彼のほとんどを支配してしまっていた。
火野に残されていたのは、体の自由のみ。精心はすっかりエンゼル様のものだ。

その日、火野神作は脱獄した。
時刻は午前2時
壁に残された文字には、ルーン文字が混じっていた。

引用元: 姫神秋沙VS火野神作 

 

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