その後、一通りの捜査を終えた右京たちが警視庁へと戻ってきた。
「カイトくん、気になりませんか?」
「気になるって何がですか?」
「ここは警視庁。東京都の治安の要とも言える場所ですよ。
それなのに僕たちは先ほどから誰とも遭遇していない。
門番にいるはずの制服警官すらいないのはどう考えてもおかしいじゃありませんか。」
右京の指摘するようにこの警視庁は普段から多くの人間が出入りしている。
それが今日に限ってはまるで無人の空家といった状態と化しているのは確かに奇妙だ。
まさか特命係には内緒で避難訓練でも行っているわけでもないだろうし
とにかくここにいても仕方がない。
右京は米沢からあの日記を返却してもらうために鑑識の部署へ
カイトは一旦特命係の部屋へと戻った。
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