1 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/09/20(金) 11:57:55 ID:40EJFUbU
私の名前は宇佐見蓮子。苗字をもじってウサミミとか呼ばれたりするけどその呼び名は相方のマエリベリー・ハーン(私は呼びにくいのでメリーと呼んでいる)にしか許していない。
 
秘封倶楽部という大学の霊能者サークルに所属している。メンバーは私とメリーの二人のみ。除霊や降霊はしてないので周りからは不良サークルと思われているが実はスキマと呼ばれる空間の裂け目を探検する超行動派サークルだ。メンバーは募集していない。
 
ちなみに私はプランク並みに頭が良い。専攻は超統一物理学。「ひも」理論の研究をしている。まぁ。そんな事はどうでもいいか。
 
私のメリーとの関係は恋人。勘違いしないで欲しいが私もメリーも両方女だ。マエリベリーは珍しいから良く分からないかもしれないが、蓮子はどこからどう見ても女の名前だ。昔みたいに子がつくのは実は男だなんて時代でもないから私は普通に女だ。
 
つまり私は世間一般で言うところのレズビアン、百合にあたる。メリー限定でだが(男でも女でもメリー以外愛そうとは思わない)
 
非生産的で神に反逆する関係。だけど誰にも文句は言わせない。
 
もしこの関係が他の人にばれた場合、それがなんだと胸を張ろう。最悪メリーと一緒に同性でも結婚が出来る国に引っ越そう。
 
東京に住む両親には親不孝な娘で悪いが、世界を敵に回してもメリーを愛し続ける。そんな自分でも狂信的な愛。
 
向こうもそう思ってくれてるとうれしいけどあまり期待はしない。
 
以上自己紹介終了。

蓮子「まだ、かなぁ」

私がこの部屋(といっても私とメリーの部屋だが)に入って2時間14分経つ。この部屋に時計はないが私の星を見たら時間が分かるという夜限定、しかも現代社会ではあまり役に立たない変な特技のおかげで時間には困っていない。一応携帯を見たが一分足りともずれはなかった。
 
なぜ一人で2時間以上もぼーっと過ごしているのかというと現在メリーは某ファーストフード店でバイト中。2ヶ月前に親からの送金額を減らされたメリーが家賃もろもろを払うためにはじめた。私が払うからいいといったものの、メリーは頑固で一歩も譲ろうとしなかったため最終的に私が折れて赤い髪の道化が目印の有名ファーストフード店で働くことになった。忙しいことで有名なので、のんびりしているメリーに出来るのかと心配していたが杞憂だったらしく無事今まで働いている。
 
メリーがバイトし始めて一緒に入れる時間が減ったので最近の私はイライラしている。バイトなんかやめて私のそばに居て欲しい。お金を払うから。そうだ、それがいい。と思ってもメリーのことだ、断るのだろう。
 
ため息をつきながら星を見る。現在8時30分。メリーの仕事が終わるのが9時。そこからこの部屋まで20分。つまりこの部屋にメリーが戻ってくるのは最低でも9時20分。私は50分もこの状況を耐えなければいけない。しかしその50分は私にとっては永遠のごとき責め苦。なんて残酷な相対性理論。



 
東方外來韋編 Strange Creators of Outer World. 弐

KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2016-06-30)
売り上げランキング: 469
【蓮子「今ここにいる私と、今そこにいる貴方の話」】の続きを読む